これは、昨年10月末ごろの記事です。
この記事を書いている現在の時刻は、朝の4時半だ。
寒さに震え、目が覚めてしまった。
夢中でタオルを水で濡らして干し、ストーブに湯を沸かし、レトルトの味噌汁を一杯飲んだところだ。温度だけでなく湿度も上げなければ。。。。。
震えがおさまり少し室内・室外の気温を見てみた。
上が外気温、下の数字が室内気温。
なんとなく悪い予感はしていたが、まさかの外気温4度。
秋キャンのつもりで10度までは考え、トヨトミのレインボーも灯油の予備持って万全の体制で臨んだはずだった。
一日目のキャンプでは最低外気温10度ぐらいで、室温は16度前後。
天井の方はもっと暖かい。
レインボーで、6〜7度はアップできる感じかな、と考えていた。
それが、外気温4度とは。。。。。
やはり、北海道の秋はなめちゃいけない。
そして何より、今回のキャンプでの一番のミスは、キャリアの鍵を忘れたこと。
中には、銀マットからエアマット、ー2度以上の寝袋など、大切なものがたくさん入ってた。
不幸中の幸いで、キャンプ場の管理人さんから寝袋をレンタルできたこと。
そして、寝具系以外はキャリアに積まなかったことで、食べる、遊ぶ、の部分は何も問題なかった。
とはいえ、テンション下がったまま帰ろうとも考えたが、何処かで聞いた言葉「不便さを楽しむ」を思い出し、強行することにしただった。
そんな状況下での、外気温4度。
もう、これは旅行じゃねー、サバイバルだ。
スチーム替わりにコッヘルでお湯を沸かしていたので、せっかくだからとスープを作り始めた。
焼き肉の余り物野菜とコンソメを入れてコトコト、コトコトと煮込みながら、手をさすり、出来上がりを待つ。
もう5時ごろか。。。。。
20分も経つと、いい感じに煮込めてきた。
塩がないので、味塩こしょうをいれて、味をととのえる。
ようやく、コンソメスープが出来上がった。トマトとキャベツの良い香りがする。
トヨトミレインボーのみで作ったスープ。
10月末ごろの北海道は、まだ真っ暗で、外はいつ霜が降りてもおかしくないような静寂に包まれている。レインボーの灯りだけを頼りに、スプーンを探すが見当たらない。
面倒くさいので、コッヘルとオタマでそのまま、スープをすする。
何度もフーフーと冷ますが、体は熱いものを求めているので、火傷覚悟でスープをガブガブ飲んだ。
本当なら、家族のためにも、別の皿に盛って食べたいところだったが、そんな余裕はなかった。
ほとんど具がなくなる頃、ようやく体が暖まり、テント内も少し暖まってきた。
眠気が襲う。
そのまま、折りたたみイスで、トヨトミレインボーをぼんやり見ながら、自然の厳しさに立ち向かう方法をあれこれ考えていた。
しばらくすると目を閉じた。
日が上り、管理人と挨拶をかわすと、
「いやー昨日は寒かったね、今年1番の冷え込みだってさ」
「風邪引かんかったかい?」と聞かれ、
「全然、大丈夫ですよ」と答えた。
自分の後ろには、ティエラワイドが朝日に照らされ神々しく輝いていた。